石嶺かおりさんへのご寄付のお願い（趣意書）

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　かおりさんは、宮古島の伝統工芸・宮古上布を学ぶために八年前に来島。織りの仕事をしながら子育てをするのが夢でした。そして、六年前に島の男性と結婚して「宮古嫁」になり子宝にも恵まれ、現在、五歳と二歳の男の子、一〇カ月の女の子の母親です。

　機織りの音、潮の香りと湿気を含んだ風が肌に心地よい。そんな平穏な暮らしがずっと続くものと思っていました。二人目の子どもが生まれてまもない頃、この平和な島に陸上自衛隊配備の話が持ち込まれました。宮古島に戦争の足音が近づいていることに不安を感じたかおりさんは、「黙っていては、子どもたちの未来は守れない」と楚南有香子さんと一緒に「てぃだぬふぁ島の子の平和をつくる会」を立ち上げました。

　その日からかおりさんの暮らしは一変しました。ミサイル基地建設を止めるための活動が優先し、ときには仕事や家事、子育てさえも顧みずに東奔西走。体力的にも精神的にも限界を感じることもありました。それでも「子どもの命を、子どもの未来を守るため」には、諦めることも挫折することもかおりさんの選択肢にはありませんでした。

　そして、一年半が経過。苦しい道のりには「素敵な出会いのプレゼント」が用意されていたのです。思いを一つにする仲間たちが、かおりさんとママたちを後押ししてくれました。

　市長面談、防衛局への要請書提出などの活動を続けるなかで、民意が反映されない行政の在り方に疑問を感じていたかおりさんは、このたびの市長選挙といっしょに実施される市議会議員補欠選挙に出馬する決心をしました。「平和な未来といのちの水を　子どもたちに手渡したい　いのちと暮らしを守るため　ミサイル新基地建設反対」を掲げて。

　宮古島の今ある平和を守り、未来の子どもたちに命の水を、島の素晴らしい自然環境をしっかりとバトンタッチしなければなりません。新基地建設を阻止、みんなが豊かになれる宮古島を描けるのがかおりさんです。議員になることによって、かおりさんの力がさらに発揮されます。かおりさんは、この島で人生を全うする覚悟を決め、妊娠、出産、授乳という命の営みの真っただ中にあって、それに背中を押されて真摯に活動しています。周りの人たちが彼女に信頼を寄せるゆえんです。

　元琉球大学教授の渡久山章さん、医師の岸本邦弘さんら多くの応援メッセージがかおりさんへ届けられています。ぜひ、みんなの力でかおりさんを市議会に送りましょう。

　選挙に関する活動は、家族や友人、ボランティアの手弁当でお願いしますが、選挙戦をたたかうためには多額の資金が必要です。事務所家賃や通信費などの必要経費をみなさんのご寄付でまかないたいと思います。年末年始の出費多端の折、大変恐縮に思いますが皆さんの浄財でかおりさんの「いのちを守るための選挙」を支えてくださいますよう、ご高配のほどよろしくお願い申し上げます。

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二○一六年十二月

石嶺かおり後援会
〜てぃだぬふぁネット〜

会長　涌谷　桐子